東京大学小柴ホールでのフロー合成装置の模型展示

    「小柴ホール」には、理学部化学科 小林修研究室の成果である「フロー合成装置」の模型が展示されています。

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    「小柴ホール」1階のサイエンスギャラリーに展示された
    「フロー合成装置」の目的や原理、時代と社会と
    地球環境への貢献についてお知らせいたします。

    多くの医薬品、農薬、機能性化学品のようなファインケミカルは「バッチ方式(=フラスコ反応の応用)」で製造されています。自動車や機械など工業製品のように、流れ作業のように連続的に「フロー方式」で化学製品の製造が進んでいけば、「余分なエネルギーや労力を要しない」「廃棄物が多量に排出されない」「連続的に生成物が得られる」「エネルギー生産性、安全性に優れる」「廃棄物を少なく抑える」理想的な生産方法となります。

    このテーマに長年取り組んできた小林修研究室では、反応系に溶けないまま機能する不均一系触媒を活用することで、原料から製品までの一連の工程を、連続で切れ目のないフロー方式で実現できることを実証いたしました。さらに、連結させることで医薬品などのより複雑な構造の製造にも利用可能となります。これら一連の研究過程に対してEYELAは、研究支援機器メーカーとして長年培った技術を生かし、試作実験機の製作などを通じてお手伝いいたしました。

    ※展示品は1/3の模型です。

     

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