定量送液ポンプとは?
液体や気体などの流体を移送する装置!
定量送液ポンプとは
一般的にポンプとは、液体や気体などの流体を“遠方”や“低所から高所へ”あるいは“低圧部から高圧部へ”汲み上げたり移送する装置を指します。多くの構造・仕組みのポンプが出回っていますが、特に食品、医薬、バイオ、合成、半導体などの分野で一定の流量・流速で液体を送る場合に使用されるのが「定量送液ポンプ」です。ラボから生産ラインまで幅広い用途で利用されています。
<A>の容器に入った水を<B>の容器に移送する時に必要になるのが「ポンプ」です。灯油ポンプや昔ながらの手押しの井戸ポンプもその一つです。「真空ポンプ」も容器内の気体を移送して、容器内を空っぽにするためのポンプと言えます。
定量送液ポンプの用途・使用例
定量送液ポンプの主な用途(理化学・産業機器向け)は以下の通りです。
*送液 反応合成分野・製造分野・環境分野などでの送液、混合、ろ過、抽出、分注など |
*液の排出 薬液、洗浄液などの排出、廃液の移送・排出など |
*液の循環 冷媒循環、温水循環、透析など |
*薬液注入 試薬注入、触媒添加、PH調整、点滴・輸液、浄水処理、排水処理など |
*溶媒、腐蝕性溶剤の移送 化成品製造時の酸・アルカリ移送、洗浄液・溶剤の送液 |
*加圧送液 |
*液体クロマトグラフ |
送液ポンプの仕様・性能の選定ポイント
定量送液ポンプの主な用途(理化学・産業機器向け)は以下の通りです。
【ポイント1】流量 送液ポンプが一定時間に送り出せる流体量を指します。(単位:mL/min、L/hなど) |
【ポイント2】吐出圧(揚程) 送液ポンプが液体に与える圧力を指します。(単位:Paなど) なお 「圧力」を、水を揚げられる高さに換算したものを「揚程」と呼びます。(単位:m) |
【ポイント3】定量性 一定の流量・流速で流体を送り安定性・再現性を保ちます。 |
【ポイント4】脈流 流量が周期的に変化する流れ、脈動のある流れを指します。 「定量送液ポンプ」では“間欠流”ではなく、脈流の無い“連続流”が理想です。 |
【ポイント5】流体に対する耐性 流す液体(水、溶媒など)に対して材質的・構造的に適・不適があります。 |
【ポイント6】自給・呼び水 始動時にポンプ内が「液体で満たされていなくても吸引(自給)・吐出ができるポンプ」と 「液体が満たされていないと始動できないポンプ」があります。 始動できないタイプでは、あらかじめポンプ内に液体を溜める『呼び水』が必要です。 |
送液ポンプの種類
「送液ポンプ」には主に以下のような種類があります。
方式 | 種類 | 主なポンプ | 流量 | 吐出圧 | 定量性 | 脈流 | 自吸 |
容積式 | 回転ポンプ | ペリスタルティック チューブポンプ ◎機種選定ガイド |
小~中 | 低 | ○ | 有り | ○ |
ベーンポンプ | |||||||
ギアポンプ | |||||||
スクリューポンプ | |||||||
往復動ポンプ | ピストンポンプ | 小~中 | 中~高 | ○ | 有り | ○ | |
プランジャーポンプ | |||||||
ダイヤフラムポンプ | |||||||
非容積式 | 遠心ポンプ | 渦巻ポンプ タービンポンプ |
大 | 低~中 | △ | 無し | × |
プロペラポンプ | 軸流ポンプ 斜流ポンプ |
大 | 低 | △ | 無し | × | |
粘性ポンプ | カスケードポンプ | 大 | 低 | △ | 無し | × |
ペリスタルティックチューブポンプ「MP型シリーズ」
EYELAのベストセラーポンプ! チューブポンプのスタンダード。全20機種を取り揃えています。
自公転ローラーによるチューブポンプ

流量範囲 | 0.001~24.17 (mL/min) |
最大吐出圧 | 196(kPa) |
流路数 | 1~4(機種・オプションにより) |
使用チューブ | 外径 3.2、4.2、5.2、6.1(mm) |
メインローラー1個+ローラー6個で構成された「一体型ローラーセット」をワンタッチで装着。
各ローラーは「プレート」に「カヌークリップ」で取り付け。個別に交換も可能です。
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MP-2000型シリーズ | MP-3000型シリーズ | MP-4000型シリーズ |
▶定量送液ポンプ ペリスタルティックチューブポンプをご紹介(2分59秒)
研究者の皆様へ有益な情報を配信する動画サービス [ EYELA CHANNEL ]
MP型シリーズの機種選定ガイド
コンパクトで多彩な送液に対応。
流量範囲 | 9~900 (mL/h) |
最大吐出圧 | 196(kPa) |
流路数 | 1(NRP-1000)、3(NRP-2000A) |
使用チューブ | 外径 3.2、4.2、5.2(mm) |
一体型構造のチューブケースで、チューブの交換も簡単。自公転ローラーによるチューブポンプ
チューブケースは一体型構造を採用することにより、チューブ押さえを持上げるだけで、チューブ交換が行なえます。
スイッチの切替えで正転・逆転が可能。
NRP-1000型は横幅わずか73mmのコンパクト設計。
NRP-2000A型はチューブケース3段を装備し、内2段目、3段目のチューブケースが90°ごとに個々に固定できます。吸引先と吐出先を同一方向にできるのでチューブの無理な引回しや折れてしまうことがなく、適正な長さで設置できます。
デジタル回転表示。最大吐出量で送液できるラピッドスイッチを装備、チューブ経路内に液を短時間で満たすことができます。
外部信号入力端子付、電気信号を受けて吐出量のコントロールができます。
試薬などの注入システムの自動化が行なえます。
チューブケースは90度ごとに回転・固定、吸引先と吐出先を同一方向にすればチューブの無理な引回しや折れを防止できます。 (2000A型は2・3段目のチューブケースのみ)
PSE(電気安全保安法)取得製品です。
〈オプション〉漏液センサセットによりチューブが裂けた場合などに漏液を検知し、送液を停止します。
ローラーポンプ「NRP-2000B型」
基本機能を搭載した高流量タイプ。
自公転ローラーによるチューブポンプ
流量範囲 | 0.7~80 (L/h) |
最大吐出圧 | 137.3(kPa) |
流路数 | 1 |
使用チューブ | 外径 7.94、9.53、11.11(mm) |
チューブケースは一体型構造を採用することにより、チューブ押さえを持上げるだけで、チューブ交換が行なえます。
スイッチの切替えで正転・逆転が可能。
デジタル回転表示。最大吐出量で送液できるラピッドスイッチを装備、チューブ経路内に液を短時間で満たすことができます。
外部信号入力端子付、電気信号を受けて吐出量のコントロールができます。
試薬などの注入システムの自動化が行なえます。
チューブケースは90度ごとに回転・固定、吸引先と吐出先を同一方向にすればチューブの無理な引回しや折れを防止できます。
PSE(電気安全保安法)取得製品です。
〈オプション〉漏液センサセットによりチューブが裂けた場合などに漏液を検知し、送液を停止します。
ローラーポンプ「NRP-3000・3000P型」
3種類の異なるサイズのチューブに対応、豊富な機能。※P型は耐薬品性のPPS製チューブケース装備
●自公転ローラーによるチューブポンプ
流量範囲 | 11.7~2300 (mL/min) |
最大吐出圧 | 137.3(kPa) |
流路数 | 1、2~3(オプション) |
使用チューブ | 外径 7.94、9.53、11.11(mm) |
サイズごとにチューブ押えの交換をせず3種類のチューブをセット可能。
チューブ押えとケースは一体のため、チューブ押えの紛失がありません。
多回転ボリューム設定・デジタル表示。正転・逆転可。ラピッドスイッチ、外部信号入力端子付
チューブケースは90度ごとに回転・固定。吸引先と吐出先を同一方向にすればチューブの無理な引回しや折れを防止できます。
PSE(電気安全保安法)取得製品です。
<オプション>
多段用チューブケース追加で2連、3連に変更可能。径の異なるチューブもセットできます。
漏液センサセットによりチューブが裂けた場合などに漏液を検知し、送液を停止します。
▶定量送液ポンプ NRP-3000・3000P型をご紹介(2分40秒)
研究者の皆様へ有益な情報を配信する動画サービス [ EYELA CHANNEL ]
材質の異なる4種類のチューブから選択できます。
ノンフロン小型低温水循環装置(クールエース) |
低温恒温水槽 ユニエースバス |
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