PFAS分析向け吹付け濃縮装置 MGS-3100E型

2026年4月からPFASに関する水質検査(分析)が義務化

2020年から水道水に含まれるPFOA・PFOSは、合算値で50ng/L以下の暫定目標値が設定されていました。
しかし、これを超える検出例が全国で相次いだことから、PFOA・PFOSを水道法上の「水質管理目標設定項目」から「水質基準項目」に引き上げになります。
2026年4月から自治体や水道事業者に対し、3カ月ごとの定期的な水質検査と、基準値(50ng/L)超過時の改善が義務化されます。

PFAS分析方法

水質基準項目に引上げ後は、「水質基準に関する省令の規定に基づき環境大臣が定める方法」(告示法)による検査が義務付けられます。告示法は本稿執筆時点でまだ公表されていませんが、通知法の固相カラムによる抽出→窒素吹付けによる濃縮→LC-MS/MSによる分析という大枠は変更されない見通しです。

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水道水中のPFAS分析には、分析前の窒素吹付け濃縮が可能なMGS-3100E型がご使用いただけます。

PFAS分析向け吹付け濃縮装置 MGS-3100E型

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不活性ガスを試料に吹付け、酸化を防ぎながら溶媒を蒸発させて濃縮させる装置です。

吹付けノズルには1本ごとに独立したガス吹付け方式(PAT)を採用しているので、不活性ガスのムダがありません。

エアー導入口に0.2μmのフィルターを標準装備し、吹付けエアーへの埃などの混入を防止します。

試料の加温には熱伝導性のよいアルミブロックを使用しています。迅速かつ均一な加温、温度コントロールができます。

■操作部
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仕様
  PFAS分析向け吹付け濃縮装置
製品コードNo. 274060
型式 MGS-3100E
価格(税別) ¥247,000
 

 

 
温度調節範囲・精度 室温+5~200℃・±0.1~0.2℃
タイマ機能 オートストップ、オートスタート
プログラム機能 1プログラム・8ステップ
ヒータ・温度センサ マイカヒータ235W・Pt100Ω
アルミブロック数・サイズ 1個・90W×125D×70Hmm
適合アルミブロック MGB-1624型(16.5mm試験管、24本)
マニフォールド・材質 S-024型:172W×135D×22Hmm・ステンレス
吹付けノズル・材質 S-024型:内径1.6×180Hmm・ステンレス
接続口径 流量調節バルブノズル外径9mm
外寸法(最高位置)・質量 240(260)W×315D×600Hmm・約6.5
電源入力・電源電圧 2.5A 250VA・AC100V 50/60Hz
※性能は室温20℃、定格電源電圧、無負荷時での値です。
※( )内の寸法は突起部を含んだサイズ、マニフォールド最高位置でのサイズです。
吹付け式試験管濃縮装置 MGS-3100型には、一部にPFASを含む材料が使われています。ただし、材料からの成分溶出試験で、水質基準項目であるPFOA・PFOSと要検討項目であるPFHxSには影響がないことを確認しています。一方、PFHxS以外の要検討PFASについては、影響はまだ分かっていませんので、ご使用の際はこの点にご注意ください。

 

         
         
         
         

 

PFAS(有機フッ素化合物)とは

PFAS:1万種類以上の物質

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PFAS(通称:ピーファス)とは、主に炭素とフッ素からなる有機フッ素化合物で、ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物のことを指します。分類の仕方によって数が異なりますが、1万種類以上の物質があるとされています。

すべてのPFASが“有害”ではない

PFASは大きく 非ポリマー  と ポリマーに分類されます。

・非ポリマー
体内に蓄積しやすく、健康や環境への影響が懸念されています。
一部は規制や使用制限の対象になっています。

・ポリマー(例:PTFE、PFA、フッ素ゴムなど)
有害性は低いとされており、現在も産業用途で使用されています。

PFASが利用されてきた理由

耐熱性、耐薬品性、撥水性などの優れた特性を持つことから、幅広い製品に利用されてきました。

■用途
・フライパンのノンスティック加工(テフロン®)
・アウトドアウェアなどの撥水加工
・防水・防汚スプレー
・食品包装(耐油紙など)
・消火用泡消火剤(特に航空・石油プラントで使用)
・半導体製造やメッキ加工など工業用途

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※現在は人体に悪影響を及ぼすとされる特定の有害な「PFAS(PFOAなど)」は使用されていません。

なぜ問題になっているの?

PFASの一般的な暴露経路

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環境中で分解されにくい
残留性有機汚染物質(POPs)

人の体内に入りやすい

健康影響が懸念されている
血中のPFAS濃度が一定の値を超えると特定の健康リスクを増加させることが懸念されている。

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     日本国内のでの規制

PFOS・PFOAは、2020年(令和2年)に水質管理目標設定項目に指定され、暫定目標値が「1Lあたり50ng以下」とされていました(1ngは1mgの100万分の1)。
この値は「体重50kgの人が毎日2リットルの水を一生涯飲み続けても、健康に悪影響をおよぼさない濃度」とされています。

 

水質基準に指定されたことで、水道事業者は法律に基づき以下の対応が義務づけられています。
・定期的な水質検査の実施
・基準を超えた場合の改善策の実施
これらの義務は2026年4月から施行されます。

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