恒温槽・低温槽とは?
恒温槽・低温槽で、温度管理をもっと正確に

恒温槽・低温槽とは
恒温槽は、一定の温度環境を安定してつくり出すための装置です。一般的には室温以上の温度設定が可能な装置を指し、室温以下の低温環境を実現できるタイプは「低温槽」と呼ばれます。低温槽は恒温槽の一種で、室温付近および室温以下の低温域を安定して保持できる点が特徴です。
恒温槽の基礎知識
加熱・冷却機構と温度制御システムを備え、設定温度を高精度で維持します。
- 温度範囲:製品によって異なりますが、室温付近〜数百度、または低温から高温まで幅広くカバー可能です。
- 媒体の種類:使用する媒体によって次のタイプがあります。
- 液体媒体型:水槽や油槽。不凍液やシリコンオイルを利用
- 気体媒体型:空気を用いる恒温試験槽
- 固体媒体型:砂、ビーズ、またはアルミブロックを使用するタイプ(当社ラインナップにあり)
- 室温以上で使用:水やシリコンオイルを使用
- 室温以下で使用:水や不凍液を使用するのが一般的
恒温槽・低温槽は、制御温度や構造などにより、いくつかのタイプに分類できます。
恒温槽・低温槽の主な用途
恒温槽は次のような用途で使用されます。
- 反応実験、合成実験
- 加水分解
- 晶析試験、有機金属の析出試験
- 環境試験
- 材料の耐久試験、破壊試験
- 物理量の測定
- センサの校正
- 発酵槽等の恒温
- カラムの恒温
- エバポレーター加温用
- 分析装置、粘度計、電気泳動装置への 循環・恒温
- 低温反応実験、合成実験
- 試薬の調製
EYELA恒温槽(機種一覧)
水槽タイプ
型式 | 容量(L) |
温度調節器 |
外部循環 |
オイル対応 |
温調範囲(℃) |
4.6 |
デジタル |
- |
- |
室温+5~70 |
|
9 |
デジタル |
● |
- |
室温+5~80 |
|
9 |
デジタル |
● |
- |
室温+5~80 |
|
- |
デジタル |
● |
● |
室温+5~180 |
|
5.5 |
デジタル |
● |
- |
室温+5~95 |
|
5.5 |
デジタル |
● |
● |
室温+5~180 |
|
13 |
プログラム |
● |
● |
室温+10~200 |
|
4.3 |
デジタル |
- |
- |
室温+5~80 |
|
1.6 |
アナログ |
- |
- |
室温+5~80 |
|
3.5 |
アナログ |
- |
- |
室温+5~80 |
|
4.3 |
デジタル |
- |
- |
室温+5~90 |
|
7 |
デジタル |
- |
● |
室温+5~180 |
|
1~6 |
デジタル |
- |
● |
室温+5~250 |
|
1~6 |
デジタル |
- |
● |
室温+5~250 |
|
3.8~12 |
デジタル |
- |
- |
室温+5~95 |
アルミブロック槽タイプ
型式 | 容量(L) |
温度調節器 |
外部循環 |
オイル対応 |
温調範囲(℃) |
- |
デジタル |
- |
- |
室温+5~200 |
EYELA低温槽(機種一覧)
水槽タイプ
型式 | 容量(L) |
温度調節器 |
外部循環 |
オイル対応 |
温調範囲(℃) |
4 |
デジタル |
● |
- |
-30~95 |
|
4 |
デジタル |
● |
- |
-20~95 |
|
4 |
デジタル |
● |
● |
-20~95 |
|
13 |
デジタル |
● |
● |
-40~50 |
|
13 |
デジタル |
● |
- |
-30~80 |
|
13 |
デジタル |
● |
● |
-30~80 |
|
22 |
デジタル |
● |
- |
-30~80 |
|
22 |
デジタル |
● |
● |
-30~80 |
|
13 |
プログラム |
● |
- |
-30~80 |
|
23 |
プログラム |
● |
- |
-30~80 |
|
41 |
プログラム |
● |
- |
-30~80 |
アルミブロック槽タイプ
型式 | 容量(L) |
温度調節器 |
外部循環 |
オイル対応 |
温調範囲(℃) |
- |
デジタル |
- |
- |
4~100 |
「NTT-2100型」省電力タイプの恒温槽‼
ヒータ容量は500Wと省電力。昇温には少し時間がかかりますが、電源容量6Aのため数台並べて実験する場合などに適しています。(20Aブレーカの場合、NTT-2200型(ヒータ容量1kw)は1台しか設置できませんが、NTT-2100型は3台設置が可能です)
「SB-1350型」取外せる水槽部。安全性も向上‼
バスカバー、ステンレスバスは取外し可能。水の交換、清掃が簡単に行なえます。フロート式の空焚き防止器、過熱防止器、水槽部の脱着検知機能など安全性にも配慮。
「MG-3100型」コンタミのないブロック加温。容量の違う容器も同時使用可‼
アルミブロックを使用したドライサーモバスで、水を使わないため試料のコンタミの心配がありません。またハーフブロック2個を使用できるため、容量が異なる2種類の試料容器を同時に架けることが可能です。
「PS-1100、PSL-1400・1820・2000型」
スターラー付恒温槽、スターラー付低温恒温水槽
マグネットにより槽内と反応容器内を同時に撹拌するので、水槽内の温度分布や試料容器内の温度分布を均一にして試験をすることができます。
PS-1100型は、水やオイルを使用してマグネチックスターラーで反応容器内試料を撹拌しながら温度調節します。また、PSL-1820型は、温度調節範囲-80~0℃で、ドライアイス-アセトン冷媒と同等の低温(-78℃)で長時間安定した温度管理できます。
断熱性に優れた真空断熱方式を採用し、水槽周りの結露を最小限に抑えながら、最長7日間の連続運転が行なえます。(ただし、熱媒体の吸湿や組成変化が起きる場合があります)
「NCB-3110・3200・3310型」プログラム運転可能な精密温調‼
0.01℃単位の表示で精密な温度上昇・下降プログラムが可能です。温調精度は±0.03℃。パソコンとの接続で温度のトレンドデータ加工が可能な計測制御ソフトが使用できます。
新製品やキャンペーンなど、お得な情報をお届けします。