乾燥器|温風式棚加温真空定温乾燥器

Shelf-type Vacuum Oven

温風式棚加温真空定温乾燥器

PVO-450型

新しいタイプの温風を利用した独自の棚加温方式(PAT.P)真空乾燥器
減圧状態でも棚温度分布精度±1℃を実現(70℃以下)

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 新しい発想から生まれた真空乾燥器
  • 食品、医薬品、化学品、電子部品などの乾燥や乾燥試験が行なえる真空乾燥器です。
  • 当社独自の加温方式(缶体加熱+棚板温風加温方式)です(PAT.P)

缶体加熱に加え棚板に温度調節したエアーを流して加温するので、真空中でも高精度な温度調節と棚板温度分布精度が実現できます。

従来方式の棚板と違ってオイルや水を循環したり、棚板自身にヒータを設置していない構造です。

 

 

  • 棚板加温(ヒータ方式・液循環方式)の問題点を解決
缶体加熱+棚板温風加温方式
ヒータ埋め込み方式
ヒータによる棚板面の温度ムラ庫内への電気配線による引火の恐れ
液循環(水・オイル)方式
水:取扱いやすいが、高温での使用ができない
オイル:高温まで使用できるが、取扱いづらい
棚板を取外すことができない
yajirusi
当社独自の加温方式(PAT.P)缶体加熱+棚板温風加温方式
減圧時の棚温度分布精度±1℃(70℃以下)
幅広い温度範囲
温風による棚板加温方式で安全
棚板の着脱が簡単
メンテナンスが容易

  • 各種乾燥減量試験法に対応。
    高い棚温度調節・棚温度分布精度により「JIS K 0067」、「日本薬局方」、「食品衛生検査指針」などの乾燥減量試験法に対応しています。(一部の条件を除く)
    化学品、医薬品、食品、電子部品などの乾燥や乾燥試験が行なえる真空乾燥器です。

    主な乾燥試験法
    日本薬局方より 乾燥減量試験法(厚生労働省):各種温度条件±2℃

    JIS K 0067より 乾燥減量試験法(経済産業省):105℃±2℃
    食品衛生検査指針より 乾燥減量試験法(厚生労働省):各種温度条件±1℃(70℃以下)
    衛生試験法(飲食物試験法)より 乾燥減量試験法(日本薬学会):各種温度条件(主に70℃)
    食品添加物公定書より 乾燥減量試験法(厚生労働省):各種温度条件(主に105℃)
    JIS C 60068-2-2 環境試験方法電気・電子高温(耐熱性)試験方法:30,40,55,70,85,100,125,155,175,200℃±2℃
    ※温度分布精度±1℃は温度設定70℃以下の仕様となります。
  • 当社独自の加温方式(PAT.P)缶体加熱+棚板温風加温方式
    棚板温風加温概略図
  •  
  • 温度調節したエアーを棚板に流し、加温するので、真空中でも高精度な棚温度調節と棚温度分布精度が実現できます。

  • ※ PVO-450型を使用する際は、0.3MPa以上、30NL/min以上のクリーンエアーの供給が別途必要です。

 

  • 当社独自構造の棚板は簡単に取外しが可能
     
    温風(エアー)を利用して加温しているので棚板は簡単に取外しができるので庫内の洗浄も容易に行なえます。
    棚板にヒータ、オイル・水を使用ないので異常過熱や、液体の漏れなどの心配なく使用できます。

 

 

  • 対象によって棚板面の素材の変更が可能

    棚板上部はアルミニウム製を採用。高い棚温度精度を実現します。

 

 

  • 当社独自の出っ張りがないフラットな取手

    取手は当社独自の構造を採用。力をかけずに簡単に開閉ができます。取手が出っ張っていないので衣服などが引っ掛らず安心して使用できます。

 

 

  • バリデーションにも対応
    減圧中でも温度測定が可能

真空中でも温度測定が行なえる、センサ孔を標準装備。
庫内に(当社推奨の)バリデーション用センサを最大10本入れることができます。
また、常圧乾燥器として使う場合は、排気口として使用できます。

 

 

 

  • 操作部

Top・Bottomボタンの使用で上下の棚温度をそれぞれ表示できます。

 

 

 

  • 安全・真空度表示・バルブ
  •  
  • デジタル真空計

 

 

  独立過昇防止器     バキュームバルブ    パージバルブ

 

  • 運転方法
    3つの方法が行なえます。
    ■試料を設置→減圧→温度調節開始
    ■温度調節開始→設定温度到達・試料設置→減圧開始
    ■減圧せずに試料設置→温度調節開始。または、温度調節→試料を設置(常圧乾燥器として使用可能)
    ※常圧乾燥時は棚温度分布精度が広がります。
  • スローリーク機能
    大気導入時に粉体の試料が庫内に舞うことを防止するためスローリーク(約3分間かけて、常圧に戻ります)機能を装備しています。サンプルの飛散による試料同士のコンタミネーションを防止します。(スローリーク用 オリフィスは着脱可能)
    大気導入口にはフィルタ(0.20μm)を装備し、リーク時のコンタミネーションを防止します。
  • プログラム機能
    多彩なプログラム機能を搭載。オートストップ、オートスタート (組合せ可能)、8ステップ、24時間周期のプログラム運転が行なえます。

システム構成例

  • PVO型真空乾燥システム


    PVO本体、冷却トラップ、真空ポンプ、架台等の組み合わせです。
  • システム総電源容量:29.7A、必要コンセント数:3口
 

仕様

型式 PVO-450
製品コードNo. 248070
価格(税別) ¥2,184,000
製品名 温風式棚加温真空定温乾燥器
加熱方式 缶体加熱+棚板温風加温
棚温度調節範囲 室温+5~200℃
棚温度調節精度 ±0.4℃(at 70℃)
棚温度分布精度 ±1℃(at 70℃ アルミニウム棚板、棚板2枚使用時)
到達真空度 133Pa(1Torr)
圧力測定範囲 0~1375hPa
温度制御 P.I.D制御、SSR出力
設定・表示 シートキー入力・デジタル表示
タイマ機能 オートスタート、オートストップ、オートスタート・オートストップ
プログラム機能 24時間周期、ステップ(8ステップ以内)、繰返し
安全機能 自己診断機能、可変式独立過昇防止器、漏電・過電流ブレーカ
ヒータ 1.2kW
真空計 デジタル真空計
温度センサ Ptセンサ 各棚板1本、缶体温度測定用4本 計6本
庫内寸法(mm) 450W×450D×450H
庫内容量 91L
棚板耐荷重 等分布耐荷重 Max.15kg/枚
棚板材質 アルミニウム
棚板付属枚数 2枚
棚ピッチ・段数 105mm・4段(棚位置固定)
観察窓(mm) 150W×350H(mm)・ポリカーボネート製
内装 ステンレス
真空配管 ステンレス
ドアパッキン材質 シリコン
センサ孔 天面2箇所径15mm
接続口径 吸引ノズル:外径21.7mmホース口(内側Rc1/4)、パージノズル:外径16mmホース口(内側G1/4)
棚板加圧用供給エアー 0.3~0.9MPa以上 30NL/min以上(クリーンエアー)※外部供給
エアチューブ接続口径 内径4×外径6mmチューブ用
使用周囲温度 5℃~35℃
電源入力 15A、1.5kVA
定格電源 AC100V 50/60Hz
外寸法(mm) 655W×675D×900H
質量 約141kg
         
         
         
         

 

ノンフロン小型低温水循環装置(クールエース)

         
         

 

低温恒温水槽 ユニエースバス

 
         
         

 

※ 性能は室温20℃、定格電源電圧、50Hz、無負荷、真空時での値です。
※ ドアパッキンは特注でバイトン®仕様にも変更できます。
※ 棚板をステンレスに変更または枚数を標準の2枚から増減する場合、棚温度調節精度、棚温度分布精度が広がります。
※ 運賃等が必要です。別途お見積りいたします。
※ PVO-450型を使用する際は、0.3MPa以上、30NL/min以上のクリーンエアーの供給が別途必要です。
※ エアー供給設備、エアー配管、エアフィルターは含まれていません。

工場(出荷)オプション ご発注時にご指定ください。

型式     製品コードNo. 価格(税別)
     
     
     
オプション機能
USB接続端子
記録計出力端子
USB接続端子・庫内電圧印加端子
備考
USBメモリに棚上下2点の温度と真空度を出力します。※PC接続はできません。
棚上下2点の温度と真空度を出力します。
記録計出力仕様、上下棚温度:DC0~200mV(0~200℃相当)、圧力:DC0~1375mV(10~1375hPa相当)。

USBメモリに棚上下2点の温度と真空度を出力します。※PC接続はできません。

棚上下2点の温度と真空度を出力します。
記録計出力仕様、上下棚温度:DC0~200mV(0~200℃相当)、圧力:DC0~1375mV(10~1375hPa相当)。

データ

棚温度分布データ(減圧時)

缶体加熱に加え直接棚板温度をコントロールするので、缶体加熱の安定性を活かしながら棚板表面の温度分布が優れています。グラフデータは設定70℃ですが、105℃までは上下の棚板とそれぞれの棚板上の温度分布が±1℃の範囲に収まります。

 

条件:室温20℃、設定70℃、真空下、棚(上から2・4段の位置)、AC100V 50Hz、無負荷時

 

 

 

 

 

 

 

 

計測位置 上左奥 上右奥 上左前 上右前 上中央 下左奥 下右奥 下左前 下右前 下中央
設定精度(℃) 0.46 0.36 -0.49 -0.53 0.03 0.31 0.48 -0.29 -0.18 0.19
温調精度(℃) ±0.155 ±0.150 ±0.135 ±0.130 ±0.125 ±0.210 ±0.200 ±0.210 ±0.210 ±0.190
中央温度(℃) 70.47 70.36 69.51 69.47 70.04 70.30 70.46 69.70 69.81 70.19
平均温度(℃) 70.46 70.36 69.51 69.47 70.03 70.31 70.48 69.71 69.82 70.19
最高温度(℃) 70.62 70.51 69.64 69.60 70.16 70.51 70.66 69.91 70.02 70.38
最低温度(℃) 70.31 70.21 69.37 69.34 69.91 70.09 70.26 69.49 69.60 70.00

従来のVOS-451SD型(缶体加熱)の減圧時の棚温度分布精度(比較参考)

従来機種のVOS-41SD型と新型PVO-450型と比較すると、設定温度が30℃高い105℃の場合ですが、分布の最高最低の差が従来機VOS-41SD型が35℃に対して、PVO-450型が設定105℃でも2℃以下と桁違いに分布の幅が狭い製品です。


条件:室温20℃、設定105℃、真空下、棚(上から3 ・6段)、AC100V 60Hz

 

 

計測位置 上左奥 上右奥 上左前 上右前 中央 下左奥 下右奥 下左前 下右前
温調精度(℃) ±0.20 ±0.20 ±0.19 ±0.19 ±0.17 ±0.15 ±0.15 ±0.17 ±0.06
中央温度(℃) 124.52 122.49 99.28 94.37 114.02 129.72 125.66 106.20 98.86
平均温度(℃) 124.54 122.50 99.20 94.40 114.02 129.72 125.67 106.22 98.85
最高温度(℃) 124.72 122.69 99.39 94.56 114.18 129.86 125.81 106.32 98.91
最低温度(℃) 124.31 122.28 99.01 94.17 113.85 129.57 125.51 106.03 98.80

温度分布データ(常圧時)

減圧条件より悪くなりますが、常圧でも優れた温度分布精度が得られます。


条件:室温20℃、設定105℃、常圧、棚(上から2・4段)、AC100V 50Hz

 

 

計測位置 上左奥 上右奥 上左前 上右前 上中央 下左奥 下右奥 下左前 下右前 下中央
設定精度(℃) -0.23 0.31 -1.38 -1.12 -0.95 1.40 2.53 -1.18 -0.72 0.63
温調精度(℃) ±0.91 ±0.92 ±1.08 ±1.02 ±1.04 ±0.95 ±1.11 ±0.90 ±0.93 ±1.02
中央温度(℃) 104.69 105.22 103.58 103.81 104.02 106.11 107.18 103.57 104.01 105.38
平均温度(℃) 104.77 105.31 103.62 104.88 104.05 106.40 107.53 103.82 104.28 105.63
最高温度(℃) 105.60 106.14 104.66 104.83 105.05 107.06 108.29 104.47 104.94 106.40
最低温度(℃) 103.78 104.29 102.50 102.79 102.98 105.16 106.06 102.67 103.08 104.36

 

減圧時の棚温度上昇特性データ


 

条件:室温20℃、設定 室温~105℃・200℃、真空下、棚(上から2・4段)、AC100V50Hz

従来のVOS-451SD型と乾燥状況の比較

乾燥時間が1時間短いので、その間の消費電力量も少なくなります。


 

条件:設定温度60℃、吸水剤 シラン10g、水 約10g

乾燥までの消費電力:PVO-450型340.7Wh、VOS-41SD型439.6Wh

オプション

型式 製品コードNo. 価格(税別)
     
     
     
     
製品名
エアコンプレッサー
スナップドレン(除湿フィルター)
架台
エアフィルタ(2個)
備考

PVO-450型を使用する際は、0.3MPa以上、30NL/min以上のクリーンエアーの供給が必要です。

※設置場所にエアーの供給(エアー設備)がある場合は、そちらをご使用ください。

※エアコンプレッサーとスナップドレンはセットでご使用ください。

※設置場所にエアー供給(エアー設備)がある場合は、0.3Mpa以上、30NL/min以上の能力が必要です。

キャスター付きの架台です。
リーク時のコンタミネーションを防止します。

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