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トラップ球とは?
ロータリーエバポレーターでの濃縮中の失敗で、一番多いのが「突沸」です。
その痛手を最小限に抑えるトラップ球。その目的、効果や選び方をご紹介します。
トラップ球とは
急激に発生する『突沸』によって、濃縮前の試料が、受けフラスコや冷却器に混入するのを防ぎ、サンプルの損失を未然に防ぐのガラス器具です。
ロータリーエバポレーターで減圧にすると、試料(ナス型)フラスコの沸点が急激に下がり、内部からの気化が追い付かずに一気に沸騰する「突沸」が起こります。「突沸」が起こると、必要なものが噴出して蒸気と一緒に冷却器や受フラスコ側に入り込んでしまいます。
・濃縮は上手くいかず、試料のロス、やり直し
・冷却器や受フラスコの洗浄
・真空ラインに試料が入り込んでしまう可能性もあり、真空ポンプの故障
などの要因となります。
ロータリーエバポレーターユーザーの6割以上の方が使用しているトラップ球。
▶ロータリーエバポレーター 突沸した様子
「突沸」が起きないようにするには、真空コントローラーの減圧勾配プログラムを使うなどの対策がありますが、防ぎきれない場合もあります。そこで役立つのが「トラップ球」です。トラップ球を付けておけば、不意に突沸が起きてもトラップ球で回収できるため、受フラスコ側への試料の混入を防ぎ、トラップ球を清潔に保っておけば、貴重な試料は再度試料フラスコに戻して濃縮することも可能です。他にもロータリージョイントの摺り合わせと試料(ナス型)フラスコの摺り合わせが合致しない場合の異径ジョイントの役割もあります。
トラップ球の選び方
1.使用するロータリーエバポレーターのロータリージョイントに適合する摺り合わせサイズを選びます。
EYELA製ロータリージョイントの摺り合わせサイズはTS29/38(標準セット品)とTS24/40の2サイズをご用意しています。お使いのロータリージョイントを確認してⒶ側の摺り合わせを選んでください。
次に、使用する、試料(ナス型)フラスコのⒷ側の摺り合わせを選びます。サイズはTS29/38、 TS24/40、 TS19/38、 TS15/25をご用意しています。かならず、摺り合わせサイズに合ったトラップ球を選ぶようにしてください。
2.次にⒸ容量を選びます。試料(ナス型)フラスコ容量の1/2を目安としています。
例えば500mlの試料(ナス型)フラスコを使用する場合、サンプル量は最大半分の250mlまでです、そのサンプルが全て突沸してもトラップ球で回収することがでる量が目安となります。この場合のトラップ球の容量は300mlまたは200mlをお勧めしています。
3.割れにくく、割れても飛散しない樹脂コーティングを施したトラップ球のご用意もあります。
EYELAマークのトラップ球は、芯振れのない安定した品質の製品です。
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