高分子、医薬、有機・無機化合物、新素材の粉体化
- 瞬間的な乾燥で短時間処理が可能です。サンプルには高温の負荷がかかりません。
- 水系サンプルを直接微粉末にするので、前工程としての濾過、濃縮や、後工程の粉砕などの必要がありません。
- サンプルの固形分がグラムオーダーの少量でも乾燥可能なので、研究室レベルでも簡単に実験できます。
▶噴霧乾燥機 SD-1010型 乾燥工程・状態のご紹介。
- 乾燥用空気の入口温度、出口温度、乾燥空気量をデジタルで表示し、さらにレコーダ出力も装備しているので、実験データの設定、確認、記録が行なえます。
出力範囲 電気信号 入口温度 50～250℃ 0～10mV 出口温度 50～250℃ 0～10mV 乾燥空気量 0～1m³/min 0～10mV - 噴霧用空気ラインのノズル部は、時間設定による自動洗浄です。原液ラインのノズル部の目づまりは、ニードルを指で押すことにより解消できます。蒸発管に洗浄口を設けているので、ノズル先端部に付着した結晶などが容易に除去できます。
- サンプルの沈殿や分離を防ぐマグネチックスターラーを標準装備しています。
- 見やすく使いやすい操作部、表示部
- 安全設計
マイコン自己診断機能による温度異常、風量異常、ヒータ断線、送液圧力異常アラームや漏電、過電流ブレーカ、過昇防止器、などの安全機能、さらに、チューブ配管部分にゴム製トレーを設けました。
- 配管ラインを合理的にレイアウト
- 配管ラインを合理的な位置、最短距離にレイアウト。
- 液だまりやサンプルの沈澱を極力防止しました。
- 圧力異常検知機能
- ノズルの目詰まりによって生じる、送液チューブのノズルからの外れや、破損などを防止するために、送液ラインに圧力センサを設置して圧力異常を検知して、警報と運転を自動的に停止します。
- メンテナンス性に優れたノズル部
- ノズル先端に付着した結晶などの清掃が簡単に行なえるように、蒸発管に洗浄口を設けました。ノズル部は時間設定による自動洗浄機構（ジェットクリーナー）付きです。
- 蒸発管の落下防止
蒸発管の落下防止対策に落下防止台を新たに装備しました。 - 取付け時には一時的に蒸発管を置くことができ、取外し時には蒸発管の落下を防止することができます。
- 保護カバー
- 蒸発管は運転中、熱風により一部高温になります。
- 不用意に触れてしまうことがないように、保護カバーを装備しています。
- 簡単な分解、洗浄、組み立て
- 従来、面倒でやりにくかった分解、洗浄、組立てがスムーズに行える新設計です。
サイクロンは、分解して洗浄しやすい構造にしました。
- 入口用（サクション）フィルター、出口用（エア）フィルターを標準装備
- 入口側・出口側のフィルター交換は本体左
右のメンテナンス扉から簡単に行なえます。
フローシート
| 1 | 噴霧空気ラインバルブ(電磁弁) | 11 | ヒーター | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 三方電磁弁 | 12 | センサ(入口温度) | |||
| 3 | レギュレーター | 13 | 蒸発管 | |||
| 4 | 圧力センサ(噴霧空気) | 14 | 噴霧ノズル洗浄口 | |||
| 5 | スプレーノズル | 15 | 分離器 | |||
| 6 | 送液圧力センサ | 16 | センサ(出口温度) | |||
| 7 | 送液ポンプ | 17 | サイクロン | |||
| 8 | 試料撹拌機(マグネチックスターラー) | 18 | 粉体回収容器 | |||
| 9 | サクションフィルター（入口） | 19 | エアフィルター（出口） | |||
| 10 | センサ(風速) | 20 | 吸引ブロア | |||
各種サンプルによる運転条件と回収率
| サ ン プ ル | 入口温度 （℃） |
熱風量 （m³/min） |
噴霧圧力 （kPa） |
回収率 （％） |
|---|---|---|---|---|
| TiO2 | 200 | 0.7 | 180 | 75 |
| バラ抽出エキス | 160 | 0.75 | 150 | 71 |
| セラミックス | 160 | 0.65 | 200 | 85 |
| 酵母 | 115 | 0.65 | 180 | 64 |
| 植物エキス | 180 | 0.65 | 100 | 63 |
| NaCl＋金属塩 | 180 | 0.7 | 100 | 69 |
| ポリリン酸ナトリウム | 160 | 0.7 | 100 | 95 |
| ジルコニア | 200 | 0.75 | 200 | 62 |
| 単糖、多糖混合物 | 160 | 0.7 | 100 | 90 |
| コーヒー | 180 | 0.72 | 180 | 69 |
| 牛乳 | 180 | 0.67 | 180 | 57 |
| チタン | 200 | 0.7 | 200 | 93 |
| カーボン | 200 | 0.7 | 200 | 67 |
| 界面活性剤 | 160 | 0.7 | 100 | 66 |
| 食塩水 | 150 | 0.73 | 100 | 91 |
| アガリクス茸 | 190 | 0.7 | 180 | 61 |
| テレフタル酸ナトリウム | 160 | 0.7 | 100 | 66 |
| タンニン | 160 | 0.7 | 100 | 63 |
| アクリル樹脂 | 160 | 0.7 | 100 | 74 |
| 海水 | 200 | 0.7 | 100 | 65 |
| アルミナ | 175 | 0.7 | 150 | 67 |
運転条件と回収率 （無水亜硫酸ナトリウム10% 溶液）
運転条件と回収率 （コーヒー4%）
粒径分布
噴霧乾燥の依頼試験をお受けしています。
噴霧乾燥機のご購入のご検討にあたって、対象サンプルの噴霧乾燥の可否、乾燥状態の確認などお客様が安心して決定できるよう、依頼試験をお受けしています。こちらの総合受付で依頼願います。
| 対象分野 | ファインセラミック | 医薬・農薬 |
|---|---|---|
| 新金属 | 染料・顔料 | |
| 高分子材料 | 有機化合物 | |
| エンジニアリングプラスチックス | 無機化合物 | |
| 食品・栄養素 | 香料・バイオ | |
| 洗剤・油脂・肥料 | パルプ・紙 |
依頼試験の流れ（総合受付）
噴霧乾燥サンプル例
| フェライト | 食塩 | ||
|---|---|---|---|
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| コーヒー | 牛乳 | ||
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| 醤油 | 顔料 | ||
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| ※醤油には微量のアルコール分が含まれるため、噴霧前に除去しています。SD-1010型は防爆構造ではありません。 |
| Q1 | スプレ－ドライヤ－で得られる乾燥粒子は熱影響をどの位受けますか？ |
| A1 |
粒子自体、乾燥中は熱風にさらされるので、品質は劣化するように思われがちですが、乾燥中の粒子に熱がかかる時間は数秒間であり、蒸発潜熱により粒子表面の温度の上昇は抑えられます。実際には製品にかかる温度は、50℃以下であり、回収される粒子はすぐに冷却されるため、粒子の熱変化は少ないです。 |
| Q2 | 凍結乾燥法と異なるところは？ |
| A2 |
コーヒーでよく比較されますが、ご存知のとおり、凍結乾燥法は、コーヒー抽出液をいったん凍らせ、減圧状態で水分を昇華させて乾燥物を得る方法です。この方法は製品に熱がかからないため、品質劣化やフレーバー揮散が少ないことが大きな特徴です。しかし、凍結・乾燥工程に時間がかかることや、油脂類では品質劣化が起りやすいなどのデメリットもあります。香りを重視するコーヒーはフリーズドライ製法が主流ですが、粉ミルク、スープなどはスプレードライ製法も取り入れられています。 |
| Q3 | 乾燥粒子径はどのくらいですか？ |
| A3 |
当社の製品で得られる粒子径は、2～40μm程度の粒子が得られます。
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ノズル用キャップ
標準付属の液体用キャップ、気体用キャップ、ニードルは、呼ビ径２用（スラリ－濃度5～30%程度）です。
サンプルのスラリー濃度に合わせてスプレーノズルの液体用キャップ、気体用キャップ、ニードルの交換を行なってください。
| 製品名 | 型式 |
| ニードル（液体用キャップ径に合わせて選定） | Y14293-6-1/16-SS |
| Y14293-6-1/20-SS | |
| Y14293-6-1/28-SS | |
ホットプレートユニット |
HTP-1000 |
| 外部温度センサ | |
ドレン口付容器セット（①②③④） |
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| ①ドレン口付容器 | |
| ②二方コックセット | |
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③ポール(SD-1010型用) |
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| ④ドレン口付容器ホルダ | |
サクションフィルター（入口） |
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エアフィルター（出口）
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分離器・粉体回収容器（600mL） |
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粉体回収容器（1.2L）
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記録計
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µR-10000型（SD-1010型用） |
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エアコンプレッサー
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0.2LE-8SBA |
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0.4LE-8SB |
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排気用ホース |
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シリコンチューブ |
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